『靴を磨きなさい、そして自分を磨きなさい』 ベルルッティ(Berluti)
- 2019.11.15
- ファッションハイブランド


タイトルは4代目当主のオルガ・ベルルッティの名言。
高級ブランドは必ず伝説を持っています。ベルルッティの伝説は「シャンパンで靴を磨く」という一際ぶっ飛んだもの。
多くのブランドが新素材を発見したり革新的な発明をして、一流が一流を呼び格式あるブランドに成長していきますが、シャンパンでの靴磨きほどラグジュアリーで神々の遊びのような話は聞きません。
伝説は本当でしょうか?そして、それに見合う価値があるのでしょうか?
ベルルッティの歴史

1895年、アレッサンドロ・ベルルッティという人により創業開始しました。彼はイタリア生まれの靴職人で、サーカス団とともに各地を巡っていました。サーカス団の靴や小道具を作りながら。技術が上がったとっころで彼はベルルッティを立ち上げました。
ヴェネチアレザーと呼ばれるベルルッティのみに扱いが許された特別な革を使い芸術的なまでの靴を作り上げていきました。
ジャン・コクトー、イブ・サンローランなどなど多くの芸術家がベルルッティの靴に関心を寄せるほど、品質・デザインともに他のブランドとは一線を画す出来でした。

4代目のオルガ・ベルルッティの時代にはさらに飛躍を。
女性ならではの視点から次々と革新的で斬新な製品を世に送り出し、パティーヌもオルガの時代に誕生しました。靴の宝石、芸術作品十まで言われるベルルッティのブランドイメージを確立した時代です。
1999年には日本上陸を果たし、2011年には初のウェアコレクションが登場しました。
現在では、世界中でセレブを虜にする高級紳士服ブランドです。
シャンパンで靴を磨く

数年に一度ベルルッティオーナーたちは正装し「スワンクラブ」というイベントに赴きます。
そこでディナーを楽しみながら、本当にシャンパンで靴を磨くのです。スパークリングワインではありません、ガチのシャンパンです。
これにはちゃんと理由があるそうで、ベルルッティのみが扱えるエクスクルーシブなヴェネチアレザーにポリッシュを施すにはシャンパンの糖分が最適で、非常に美しく仕上がるんだとか。
実際、仕上がりは自分の顔が映るくらいビカビカになるそうです。
このスワンクラブに招かれるのはベルルッティの顧客のなかでも特別な方がたで超VIPのみが許されたイベントだそうです。
ヴェネチアレザー

世界で唯一、ベルルッティのみが扱うことを許されたのが『ヴェネチアレザー』です。
源皮の生産から、カーフをベジタブルタンニンでなめし、さらに水染めかつ手染めで染色をしていくという普通のブランドではありえなほど手がかかっています。
そうして、出来上がったレザーは深みがあり美しいむらが表現されます。簡単には型崩れしない耐久性がありつつも、柔らかく、しなやかでまさに革の芸術作品です。
ポリッシュはシャンパンというストーリーまでもが美しいレザーなんです。
スペシャルオーダー

ベルルッティが超一流の高級ブランドである所以はとにかく「粋」なんです。
パティーヌは全40色をそろえ、職人による手作業のため一つとして全く同じものはできません。すべてが一点ものなんです。
靴だけでなく、バックやそのほかのアクセアサリーにも施すことができるため自分専用のコレクションが可能です。
ホットスタンプに関しては無料で行っています。たった3文字ですが自分のイニシャルを施すことは本当の意味で所有者の証です。自分のものにする喜びこそスペシャルオーダーの本質とベルルッティが考えているためこのサービスではお金を取らないのです。

タトゥアージュはいわゆる革製品へのタトゥーですがこれも40種類以上のデッサンから選ぶことができ、完全なるパーソナルモデルが完成します。
すべての店舗でパティーヌ、イニシャルのホットスタンピング、タトゥアージュ、スペシャルオーダーを受け付けており、200mもないホテルの間を10人以上のスタッフを引き連れリムジンで移送したことのあるジェニファー・ロペスでさへ満面の笑みをこぼすでしょう。
ベルルッティが最高級ブランドであり続け世界中のセレブから愛される理由は十分すぎるほどです。
あなたも一度ベルルッティで靴をオーダーしてみてください。きっと虜になるでしょう。
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