本物と見分けがつかないフェイクファー ステラマカートニー(STELLA McCARTNEY)

本物と見分けがつかないフェイクファー ステラマカートニー(STELLA  McCARTNEY)

高級ブランドについて回るのは上質なレザー。そんな価値観を真っ向から否定し、動物由来の素材を一切使わないというストイックな信念を掲げています。

ステラマッカートニーのフェイクファーは一見すると本物と区別がつかないほどのクオリティーを誇り、ステラからリリースされるバッグにはすべてペットボトルからリサイクルされた素材を使用しているなど動物愛護と環境保護に大きな貢献をするモノづくりをしています。

ステラマッカートニーの歴史

2001年、ステラ・マッカートニーによって設立された。有名な話ですが彼女はビートルズのポール・マッカートニーと写真家のリンダ・マッカートニーの間に生まれました。

13歳のころからファッションに興味があり、15歳で『クリスチャン・ラクロワ』のインターン、『エドワード・セクトン』でテーラリングを学び、1997年には『クロエ』のクリエイティブディレクターに抜擢と若いころから徹底的にファッションの勉強をし、着実にキャリアを築いていました。

そんな彼女が立ち上げたブランドは、動物由来の素材を一切使用しないなど動物愛護と環境保護に強いこだわりを見せ、2015年の秋冬コレクションで、本物の毛皮と見分けがつかないフェイクファーを発表し注目を集めました。

デザイン

在籍していたセントラル・セント・マーチンズの卒業コレクションですでにシャープなテーラリング、フェミニンなシルエットが光り注目を浴びていました。

現在はそのデザインをさらに洗練させ、ナチュラルでありながらセクシー、もちろんシンプルなテーラリングとシルエットの美しさは健在です。

バッグに関しても、ベストセラーを記録したチェーンバッグ『ファルベラ』はエコロジーとクリエイティブなデザインが融合したブランドを象徴するものとなっています。このバッグの発表で世間のフェイクレザーン印象がガラッと変わりました。

フェイクだからと言って決して安っぽくなく、そこには確かな存在感と高級感が同居しています。

ストイックな信念

エコな素材と言ってもバッグを制作するうえで100%動物由来を使わないかと言われば普通は何かしら使ってしまうものです。フレグランスの制作過程では動物による実験も行われているため、完全に動物と無縁はほとんど不可能に近かったのです。

しかし、厳格な菜食主義を貫く彼女は果てしなくストイックでした。

100%を実現したのです。

まずはステラのブランドから生産される商品、ライセンス、コラボまで徹底的にレザー、スキン、ファーの使用を禁止。それに代わり、なおかつクオリティーが高いものを開発していきました。

ニットで使われるヴァージンカシミア、アンゴラも使用中止。

極めつけはハチを含む動物由来のノリまで使用中止。一体バッグやシューズはなにでくっついているんでしょう。

もちろんステラから出るフレグランスは制作の過程で動物の「ど」の字も出てきません。

コーティングまで植物由来で再生可能。ジュエリーに使用される木材は持続可能の認定証がついていないと仕入れず、ステラのカシミアは繊維廃棄物をリサイクルした『再生カシミア』です。

ステラのおかげで白熊も満面の笑みです。