ロンドンの高級テーラー ヘンリー・プール(Henry Poole&co)
- 2019.11.10
- スーツテーラー


エリザベス女王、元イギリス首相ウィンストン・チャーチル、デヴィット・ギャンディ。ビック過ぎるメンツですが共通点を持ち合わせています。
ヘンリー・プールの顧客リストに名を連ねているのです。
英国スーツの聖地・サヴィル・ロウ最古のテーラー、ヘンリー・プールをご紹介します。
ヘンリー・プールの歴史

1806年にジェームズ・プールが創業したブランドで、当初はリネン商としてスタートしました。
1822年にリージェントストリートに大型店舗をオープンし、その後はオールド・バーリントン・ストリートに本店を構えました。
1846年、ここで息子のヘンリー・プールが後を継ぎ、サヴィル・ロウに移転しました。
1858年にはナポレオン三世に御用達認定を受け、世界中にその名は轟いていきました。
現在では、ヨーロッパのほぼすべてで王室御用達になるなど世界中の貴族から愛されています。
王室御用達はダテじゃない!

このテーラーにやってくるお客さんは基本的にスーツ本体だけを求めてきているわけでありません。ここに買いに来るという事はぶっちゃけ高い服なんていくらでも買えるからです。
彼らはヘンリー・プールのスーツのストーリーに大金を払ています。顧客名簿を見れば御覧のとおり、世界中のビックネームがずらり並んでいます。「この生地は~~が何年にオーダーしたのと同じもの」といった歴史や伝統を楽しみに仕立て上げるそうです。
粋な話ですが、庶民である我々には関係ない話かもしれません。
完成までに数か月

ヘンリー・プールのポリシーは「とにかく最高のものを」。
ショールームには2000を超える種類の見本の生地があり、その店舗の奥には中ロフトのような半地下工房でオーダーされたスーツなどが作られるのですが、スーツが手元に届くのは数か月後です。
理由は、完璧なスーツを作るため。

昔シボレーカマロを新車で買った友人が、納車してすぐ座席の調節してたらシートの下から食べかけのハンバーガーが、、、、嘘のようなホントの話です。これはシボレーのファクトリーで早弁したであろう方がいたからでしょう。
ヘンリー・プールにはテーラリング中に早弁しようと思う職人がただの一人もおらず、一つの工程に魂を注ぎ一着を完成させるのです。
オーダー会が定期的に

さすが世界の王室御用達です。イギリスへ出向くことのできない顧客のために世界中でオーダー会を開催してくれます。もちろん日本にも有名百貨店で行われます。
ヘンリー・プールは我々が考えてるよりもずっと紳士的で、イギリスの本店に行くことを伝えれば通訳も用意してくれるとか。
個人的にはかっこよすぎる傘が売っているのを発見したのでそれだけでも買おうか考えています、、、、いや、そこまでいったら一着オーダーしないと、、
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